企業に勤める為替ディーラーであれば、過去から蓄積されたトレードルールに従って取引を行い、定められたリスク管理のルールに基づき上司から厳しく監視されているため、組織的に守ってもらえます。
しかし、個人トレーダーは、全てを自分で決め、自らをコントロールしなければいけません。
いつ、どんな理由でエントリーするのか。
どのぐらいの頻度でエントリーするのか。
ポジションサイズ(ロット)はどうするのか。
ストップ(ロスカット)はどこに置くのか。
リミット(利益確定)はどこに置くのか。
損失はいくらまで許容するのか。
間違ったルールを作っても誰も教えてくれず、ルールを破っても誰も注意してくれないのです。
個人トレーダーは、コントロールを失うと、トレードで全財産を失う可能性があります。
「トレードで全財産を失う」という表現を極端に感じるかもしれませんが、現実に、FXで大損した人が、借金を繰り返し、勤務先のお金を横領して逮捕される、といった類のニュースを定期的に目にします。
トレーダーとして生き残るるためには、厳しい自己管理、自己規律、メンタルが求められるのです。