前述の勝率69.8%で継続的に利益を出すためには、的中馬券の払戻しのオッズの平均は1.44倍を上回っている必要があります。
(69.8%×1.44≒1.005で投資元本の1.0をやや上回る)
しかし、私の的中馬券の払戻しのオッズの平均は1.35でしたので、毎回同じ金額を賭けるフラットベットでは損失となってしまいます。
(69.8%×1.35=0.9423で投資元本の1.0割れ)
よって、この枠組みで利益を出すためには、レースごとに馬券購入金額を操作するポジションサイジングを行う必要がありました。
そこで私の考えた手法は、馬券を外した場合に、次のレースで損金を取り戻せる金額を賭けるというものです。
具体的には、前のレースで1,000円損失があり、次の投資対象レースでオッズが1.3倍であれば3,400円を賭けることになります。
(3,400×1.3=4,420、4,420-3,400=1,020円で前レースの損失を回収)
この手法は、カジノベットにおけるマーチンゲール法を応用したものとなります。
マーチンゲール法は、連敗後でも1勝さえすれば損失を0にできるので、資金が無限にあれば負けることのない手法なのですが、資金には当然限りがあり、ごくまれに発生する連敗の継続で、全財産を失ってしまいます。
以下は、連敗の発生率と投資金額を表にしたものですが、4連敗する確率は1%以下ではあるものの、ゼロではありません。
対して掛金は、払戻しオッズが1.3倍から1.4倍と低いため雪だるま式に増えていきます。
私も、4年間はこの方法で生き延びたのですが、最後の1日の連敗で70万円以上の損失を出して退場することになったのです。