私は競馬について全く知識も経験もありませんでしたが、自分なりに、継続的に利益を上げるにはどうすれば良いかを考えました。
投資するからにはイチかバチかの勝負ではなく、ある程度の勝率の高い方法でなければならないと思い、馬券については、もっとも控除率が低く、かつもっとも勝率の高い複勝を、それも単勝1番人気の馬の複勝を購入することにしました。
単勝1番人気の馬と一口に言っても、その人気の度合いによってオッズは上下し、オッズが高すぎると複勝も連動して外れる可能性も高くなり、逆に低すぎると複勝のオッズも連動して低く(場合によっては1.1倍以下に)なり、割に合わなくなるのが普通です。
ただし、時には単勝のオッズが低い割には、複勝のオッズはやや高い場合があり、私はその状態を「オッズの歪み」と呼んでいましたが、そうした「オッズの歪み」が生じた場合に投資をすることにしました。
具体的には、ネット投票締め切りの直前の時点で、単勝オッズ2.6倍以下、複勝オッズが1.3以上の馬の複勝を買うというものです。
(投資対象レースの例)
出所:JRA
ちなみに、普通の競馬ファンは直近のレースの結果、血統や騎手などを総合的に分析して馬券を買うと思いますが、私はそうした分析の結果はすべてオッズに反映されているとの認識でしたので、分析はおろか、競馬をやっていながら馬や騎手の名前にもほとんど興味がありませんでした。
この基本戦略による勝率は、4年間を通じて69.8%でした。