OnemakerのFXブログ

個人トレーダーがFX等について綴っていきます

取引業者について

 株・FX取引を行うには、証券会社もしくはFX専門会社(以下取引業者と呼びます)に口座開設をする必要がありますが、私が取引業者を選ぶ際に最も重視しているのが、「希望する発注方法」を備えているかどうかです。

 

 私が希望する発注方法とは、「IFO注文のストップを、固定レートではなく約定レートからのポイント値幅で入れられること」です。

 

 私は新規注文を出す際には、同時にストップ注文を出して損失が許容額を上回らないようにしています。

 

 新規注文は、必ずしも指定したレートで約定されるわけではなく、相場の急変で予期しないレートで約定することがあります(いわゆるスリッページ)。

 

 その際、ストップが固定レートでしか入れられない仕様だと、約定レートとストップレートに差がありすぎて、予期せぬ損失を被る可能性があるのです。

 

 例えばドル円の売りを100.00円、ストップを約定レートから△100pipsで注文すれば、何らかの相場の急変(○○ショックと言われるような出来事)で99.00円で約定してしまっても、ストップまでの値幅は同じく△100pipsで済みます。

 

 対して、ドル円の売りを100.00円、ストップを101.00円で注文したが、同様の相場の急変で99.00円で約定してしまった場合、ストップまでの値幅は△200pipsとなってしましまうので、これが執行されると損失額は想定の2倍となってしまうのです。

 

 常にレートを見ていられるデイトレーダーであれば、予期せぬスリッページが発生してもその場で決済してしまえば済むかもしれませんが、私は平日の日中は仕事をしておりレートが見られないことから、注文はIFOで出すことが通常であり、リスクを限定するために「ストップを値幅で入れられる」ことは必須の機能となります。

 

 私がFXを始めた当初は、FXCMジャパン証券を利用しており、この取引業者が提供していたTrading Stationというツールは、IFO注文にあらかじめトレーリングストップを組み合わせることができるという、利便性の高い、私が知る限り唯一無二のツールでした。

 

 しかしながら、2015年1月に発生したスイスショックで親会社が多額の損失を出した影響で、2015年8月に楽天証券に吸収合併されると同時に、Trading Stationが使用できなくなりました。

 

 そのため、国内で唯一このツールを提供していたエキサイトワン(旧社名アリーナFX)を利用していましたが、他社と比較してスプレッドが広く、顧客の確保が難しかったのか、残念なことに2020年9月30日でサービス終了となってしまいた。

 

 現在は「ストップを値幅で入れられる」発注方法を備えているIG証券を利用しています。

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出所:IG証券

(ただし、トレーリングストップ注文は成行注文にのみ組み合わせることができ、IFO注文に組み合わせることができないのが残念です。)